2008-03-03:OpenBlockS266 に Debian をインストール

眠っていた OpenBlockS266 を引っ張りだして、120G の HDD を買ってきて、我が家のルータ兼ファイル置場にしようという計画。
前提と目的は以下の通り。

  • 家にはケーブルテレビ経由の外への口がある。
  • DHCP で 192.168.xxx.xxx がもらえる。直接グローバルではない。
  • 家の中には無線LANアダプタを置き、ブリッジ接続させる。
  • 家の中のマシンたちには DHCP で家の中用のアドレスを配る。

直接グローバルに出ていくわけではないが、同じケーブルテレビ経由で他のおうちのマシンに届いてしまうかもしれないので、家の中のマシンたちとの間に一段として入ってもらうカタチ。
PPPoE をしゃべったりするわけじゃないので、OpenBlockS でも十分だろう、という考え。
まずは短時間で自分のノートマシンが外につなぎにいけるようにしたかったので、パケットフィルタとかは後回しです。

インストールする OS は Debian。ぷらっとホームのサイトでパッケージを配布していることと、普段つかってて慣れているのが理由。

以下、インストール手順。
作業に必要なものは

  • OpenBlockS266 と新しい 2.5inchHDD
  • Telnet や ssh のクライアントになれる適当な作業マシン
  • OpenBlockS266 と作業マシンをつなぐためのイーサケーブルとハブ
  • インターネットにつながる線

です。
OpenBlockS にシリアル接続できるといろいろ作業がしやすいんだろうけど、なしでもなんとかなります、というのが、実はこのエントリーのポイントだったり。

  1. OpenBlockS の蓋をあけ、2.5inchHDD を搭載して蓋を閉める。
  2. OpenBlockS の INIT ボタンを押しながら、ACアダプタを接続し、内蔵 CF から工場出荷時設定で起動。
  3. 作業マシンに 192.168.253.100 とかを振る(OpenBlockS の ether0 は出荷時設定で 192.168.253.254)
  4. OpenBlockS に telnet でつなぎ、user1 でログイン(パスワードも user1)。
  5. su – で root ユーザーに昇進。
  6. ether1 に外との線をつなぎ、dhclient eth1 を実行して DHCP のアドレスをもらう。このとき、私の手元では /etc/resolv.conf を書いてくれなかったので、
    cat "nameserver xxx.xxx.xxx.xxx" >> /etc/resolv.conf

    をした。

  7. HDD のパーティションを切る。
    fdisk /dev/hda

    私は / と swap のふたつにしか分けなかった。OpenBlockS は搭載メモリが少ないので、ちゃんと swap を確保すること。

  8. / を ext3 でフォーマット。
    mke2fs -j /dev/hda1
  9. スワップ領域を確保。
    swapon -a
  10. HDD をマウント。
    mount /dev/hda1 /mnt
  11. cd /mnt で HDD のアタマに移動。
  12. ftp コマンドで、etch-powerpc-obs266-20070410-0.tar.gz を取得。
    ftp ftp://ftp.plathome.co.jp/pub/OpenBlockS266/0.4-RELEASE-20070901/powerpc-obs266/binary

    /mnt/ 直下で展開する。

  13. /mnt/etc/network/interfaces を編集。うちの場合は以下の感じ。
    auto lo
    iface lo inet loopback
    
    auto eth0
    iface eth0 inet static
            address 192.168.177.1
            netmask 255.255.255.0
    
    auto eth1
    iface eth1 inet dhcp
      post-up echo 1 > /proc/sys/net/ipv4/ip_forward
      post-up iptables -t nat -A POSTROUTING -o eth1 -j MASQUERADE
    

    eth0 が家の中用。eth1 が外用で、DHCP でアドレスをもらった後で、eth1 を通じて外にいけるように。

  14. ネームサーバの設定。
    vi /mnt/etc/resolv.conf
  15. HDD のアタマんとこに change root。
    chroot /mnt
  16. passwd で root パスワードの設定。
  17. ssh と dhcp のデーモンをインストール。
    apt-get install ssh dhcp3-server

    これをやっておかないと、再起動後に OpenBlockS に入る手段がなくなって悲しくなる。
    DHCP でアドレスを配れるように設定。必要なところだけ抜き出すと、うちの場合は以下の感じ。

    vi /etc/dhcp3/dhcpd.conf
    subnet 192.168.177.0 netmask 255.255.255.0 {
        range 192.168.177.178 192.168.177.199;
        option routers 192.168.177.1;
        option subnet-mask 255.255.255.0;
    }
    
  18. adduser waasuke で、普段遣いのユーザーを作成。パスワードも設定しておく。
  19. exit して chroot から抜ける。
  20. HDD からの起動に変更。
    flashcfg -c hda1
  21. OpenBlockS を再起動。作業マシンを DHCP でアドレスをもらうように変更して、192.168.177.xxx がもらえたら成功。

ぷらっとホームさんでパッケージを用意してくれているおかげで、かなり楽チンです。
あとは無線LANアダプタを適当に設定して、快適おうちワイヤレス生活♪