2013-11-22:SONY VAIO Pro 11

DSC_362110年来、Panasonic の Let’sNote Rシリーズを使ってきたのだけど、今使ってる R7 が6年選手でもうだいぶツラいのと、OS が WindowsXP でいつまでも粘れないということで、新しいマシンに。
ただ、R シリーズはもう作られていない。現行で似たようなスペックとなる AX はキーボードが合わないので、候補になれず。

ノートマシンは文具である

と思っている自分。
10年使い慣れたキーボードなので、そこから遠くない使用感であることが一番の条件。
そんな中で、家電量販店で触り確かめたもののうちで一番よかったのが vaio pro 11 だった。
ちょっぴり R シリーズよりキーボード部分が広くなってるんだけど、ほぼほぼ近い。
その上で、本体がいままでより軽く、バッテリーの持ちもよさそうなので、これに決定。

CPU を一番いいの(Core i7-4500U)にして、メモリ 8G にして、ストレージも 256G SSD にして、モニタもタッチパネルのものにして、Windows8 を Pro にして、16万円をちょっときる。
こんな値段で買えちゃうのかー。

DSC_3627なお、本体に有線LANはついてなく、wifi のみ。
仕事場では有線LANでつなぐので、USB-LAN 変換コネクタを購入。
また、マウスボタンとタッチパッドが一体になっている(左下を押すと左クリック、右下が右クリック)ので、マウス第3ボタンを多用する自分には別でマウス購入しか解決策がない。
幸い Bluetooth を搭載してくれているので、持ち運びも考えてちっこいのを購入。
本体の USB 端子が2個しかないから、マウスでふさぎたくないのだ。

持ち運び用にソフトケースも購入。
Macbook Air 用のがちょうど入るのよね。便利。


さて、作業環境のセットアップを備忘もかねて。

OS は Windows8。8系は触るの初めて。いろいろ噂には聞いていたけども。。。

よく分からん!

きっついな、この OS は。
とりあえず「デスクトップ」しか使わない方向で。

スタートボタンがないのはアプリを入れて対応。
インストールしたのは Start Menu 8
なお、インストールすると「ホットキー」が設定され、Alt+x が奪われてしまっているので無効にしておく(これをしないと後で emacs を使うときに泣く)。

X Window System で育った(?)自分は、マウスオーバーでウィンドウフォーカスが移ってくれないとイヤなタチ。
いままでは tweatUI を入れたりだったけど、これってレジストリをいじればいいものなのね。
regedit.exe を起動して HKCU\Control Panel\Desktop\UserPreferencesMask の 9E を 9F に。
詳しいことは以下の Microsoft のドキュメントを参照。

UserPreferencesMask
http://technet.microsoft.com/en-us/library/cc957204.aspx

あと、キーボードにある「右マウス」ボタンが、うっかり押し間違えた時のイラッとする度が高いので、別のキーにアサインしてしまう。
キーボード設定変更のソフトはいくつかある。最初 Microsoft Keyboard Layout Creator を入れたんだけど、どうもうまく動かなったので、今回は MapKeyboard を使用してみた。直観的でよい感じのソフト。
ちなみにアサイン先は右 Alt。
F1 キーも右マウスボタンキーと同様に押し間違えでイラッとくるので、無効化するか考え中。R シリーズ使ってるときは無効にしてた(半角/全角キーのとなりだったのでよく間違えて押してた)んだけど、今回の vaio pro はそんなには押し間違えなさそうなレイアウトなので、様子見。

仮想画面アプリは Dexpot
Ctrl-← と Ctrl-→ で仮想画面入れ替え、Shift+Ctrl-← と Shift+Ctrl-→ でウィンドウの仮想画面間移動の設定。これもやはり X Window System の各種 window manager に慣れ親しんだ自分には、「あって当たり前」というか、ないと不便な機能。
なお、インストーラが電源オン時自動起動の設定にしてくれなかったようなので、手動で設定。
C:\User\ユーザー\(ユーザー名)\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\スタートメニュー\プログラム\スタートアップ\ 以下に実行 exe ファイルへのシンボリックリンクを張る。

あと、vaio pro の本体の作業とは厳密には違うけど、自分の場合、

ノートマシンは仕事場のデスクトップ機のインプットデバイスも兼ねる

ので、キーボード・マウス共有ソフトの dokodemo をインストール。
Windows8 でも動いてくれて、ホッ。

なんとなく Windows 側の下地が整ってきたところで、メイン作業環境となる Linux まわりの準備。
今回は VirtualBox で用意することに。
サイトからインストーラーを落としてきて、さっくりインストール。
VM は CentOS 系。こちらもインストーラー DVD の iso イメージファイルを落としてきて、VM の DVD ドライブをファイル指定にして起動、さくっとインストール。

中の子となる VM のネットワークは、NAT と Host-Only Adapter の二本立て。
中の子が外に出ていくのは NAT のアダプタから、Windows8 と中の子との送受信は Host-Only で。
具体的には、

アダプタ種類 アドレス Windows8側
eth0 NAT 10.0.2.101/24 10.0.2.2
eth1 HostOnly 192.168.56.2/24 192.168.56.1

といった感じ。
ちなみに /etc/resolv.conf は 8.8.8.8 を指定。ありがとう Google。
(10.0.2.3 を指定しろとかあったけど、どうもうまく動かず)

DISPLAY 変数には 10.0.2.2:0.0 を指定。これでホストの Windows8 側で X server が動いていれば、アプリが X で飛ぶ。
なお、今回も Xming を利用。
ながらくお世話になってます。
一方で中の子が外部サーバと ssh でつないで用意したポートフォワーディングのポートへは、ホストの Windows8 から 192.168.56.2:xxxx の形でつなぎに行く。

gnome-terminal と emacs が動くようになってくれれば、あとはもうこっちのもの。
rsync でがつがつファイルをコピーし、Windows の共有フォルダを用いたコピーも使って、データを移行する。


移動時はサスペンドさせた状態で鞄に入れてるのだけれど、気が付くと勝手に電源が入っていることが何度か。
イベントログを見ても、だれが起こしているのか分からない。
移動中にふたが開いた認識をされているのかなぁ。コントロールパネルの電源オプションでは「ふたを閉じてもなにもしない」にしていて、この設定がひいては「ふたを開けてもなにもしない」と見なされるつもりでいるんだけど。

と、しばし悶々としていたが、メニューバーにある「VAIO の設定」を開くと、「電源・バッテリー」のところに怪しい子が。
IntelSmartConnectTechnologySetup
おまえか?!
On になっていたのを Off にしたら、どうも解決した気がする。


インストール・セットアップ作業としては、おおむね問題なくできた。
軽いから持ち運びいいし、性能も問題ない。
これで16万円で済むんだから、いい時代になったものだなぁ。

キーボードについては、まだ慣れないというか違和感が拭えないけど、これは仕方ないこと。
使っているうちに馴染んでいくだろう。
というか、早く馴染むためにも、とにかく使わねば。書かねば。

ちなみに、自分にとっては

505SX 以来の普段使い vaio

だったりする。
懐かしいなぁ、505SX。使ってたの前世紀だもんな。
505SX → Cassiopeia Fiva 206VL → Let’sNote R1 → R2 → R4 → R7 → VAIO Pro 11 という遍歴。
この子とは何年付き合えるかなー