2008/02/07 (木)

2008-02-07:オコト始め前日

アフタヌーン連載の妖怪まんが『もっけ』に「ダイマナコ」というお話があります。
12月8日のオコト納め・2月8日のオコト始めのあたりに、ダイマナコという疫神が人々の生活がキチンとしているか調べにくる。洗濯物や玄関に脱いだ靴とかがちゃんと片付いていないと、帳面につけられて、あとあと厄をもらうそう。
この時期は寒いし乾燥するし、ちゃんと生活しましょう、という教訓をもとにした伝承なんでしょうね。夜に爪を切るな、みたいな。

最近は都会化も核家族化も進み、こういうったおじいちゃんおばあちゃんから伝え聞くような、躾けられるようなことがどんどん減っています。
作中のダイマナコと主人公姉妹の姉との以下の会話。

大眼「この辺りはまだいいですよ」
大眼「まだ私共を覚えていて下さる人々や物が在る。だから来れる」
静流「・・・そういうのが無いと貴方達は来れないの?」
大眼「来れませんね」
大眼「それは貴方達もそうでしょう」
大眼「貴方が此岸(こちら)を離れ、此岸で貴方を覚えている物が何も無くなれば・・・」

一方で、こういうったことが忘れられるのも人の文化の移ろいであり、また新しい何かもどこかで誕生しているのだと思います。
作中で主人公姉妹の祖父がそう発言していますし、ダイマナコは去り際に以下のようなことを言います。

「私共はいずれ消えるでしょう。でもそれは目出度くもあるのです」

ともあれ、オコト始めを明日に控えた今日。
身の回りのお片付けをしてみるのもよいのではないでしょうか。

comment