2014/10/15 (水)

2014-10-15:火の鳥!ペトルーシュカ!春の祭典!

ゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管弦楽団によるストラヴィンスキー3大バレエ曲一気@サントリーホール。
チケットがいいお値段したので迷わなかったわけでもないんだけど、結果は行って大正解。
すばらしいパフォーマンスだった。ゲルギエフの演出にやられまくった。。。

DSC_5321席は一階席前から11列の左。ゲルギエフを左から見れる位置。
多少は傾斜があるので、管楽器も数名は見えるかな、ぐらい。
オケの配置は第一第二バイオリンが左右両翼を占める伝統的配置ながら、チェロ・コンバスは下手(左側)。
ペトルーシュカで使われるピアノもはじめからオケの奥、中央下手側に配置。
ちなみに演奏順は最初に火の鳥、休憩はさんでペトルーシュカと春の祭典。

先週末の大阪での公演(火の鳥とマーラー5番)を聴きに行っていた友人が「爪楊枝だった」と言っていたので、最初のゲルギエフの登場シーンに注目。
うん、左手に何か持ってる。そして指揮台で両腕を広げる。右手にはなるほど爪楊枝!
(ごくごく短いタクトです。あんなのあるんですねぇ)

さて、まずは火の鳥。
指揮台で両腕を大きく羽ばたかせるゲルギエフ。左手は指遣いもしっかり。

指揮棒いらないと思うんだけどなぁ、この方。

なお、あまりに羽ばたくので、演奏中、ゲルギエフの左腕がコンマスの楽譜にヒットするアクシデント!
譜面台から落ちかける楽譜をあわててキャッチするコンマス。ぐっじょぶ(‘-‘)b
前から11列だとゲルギエフの歌声もそこそこ聴こえてくる。鼻息・吐く息だけじゃなく ^^;
ホントこの方はパフォーマーだなぁ。

演奏の方は終盤の演出がすばらしかった。
終曲のホルンがメロディ吹き始める前の、弦たちがかわるがわるさざ波たてるところ、会場中に固唾を呑んで見守らせてた。
自分も「うわ、これはやヴぁい」とハンカチ握りしめ。
そしてドカーンとくる最後のメロディ。カタルシスたまらんデス。一曲目から涙出そうだった。
演奏終了後は立って拍手を送りました。
これで 1/3 だもんな。今日はどうなっちゃうんだろうと思いながらの中入り。

中入りの間はホールを出てすぐのところで嫁と一杯。
シアトルでご一緒した小西夫妻にも出てきていただいて軽くおしゃべり。

後半はペトルーシュカと春の祭典。
ペトルーシュカはオケの巧さが目立ってた。
全体的に華やかで、そして、今日の3曲の中で一番「オケだけ聴いてるのがもったいない!」と思わせてくれた。
人形が踊ってる情景を観ながら聴きたいな。
ただ、最後の最終盤の弦が静かにじわじわしてるところ、ゲルギエフさん鼻息おっきいッス(^皿^)

春の祭典はオケも指揮者も「この曲は慣れてます」感。
ゲルギエフも火の鳥ほど大きな動きはせず、オケを引っ張るよりも調整している風?
もちろん音量ほしいところは弦とかピッコロさんとかめっさ頑張ってるのは見えるんだけど、全体的には余裕があった感じ。

春の祭典のあとのカーテンコールではそそくさと出入りするゲルギエフ。
ステージマネージャーからなにか言われたかな?^^;
で、3回目くらいでささっとアンコールがはじまった。
曲目はリャードフの「バーバ・ヤガー」。オケのみなさん「おいおいあんたらまだまだ元気だな」って感じだった。
演奏後はお客さんもオケも下がっていく中、拍手が止まず、ゲルギエフがまたちょびっと出てきてくれた。うれしい。

オケ全体としては、パーカッション隊が上手かったのがまず印象に。彼らが上手いとオケが締まるよね。今日の演目は活躍するところ多いし。
管はフルートの方とトランペットの方が印象に残ったかな。特に後半戦。
弦はコンマスさん。ソロがいくつもあるのもあるけど、音量出したいときに座りなおしてたり、ちょっと立ち上がり気味に弾いてたりと、動きもあった。
指揮者ゲルギエフは言わずもがな。好きな指揮者だー。

今日のお客さん、チケット代もあってか年齢層は高めで全体的に落ち着いた感じ。
ただ、帰りの時間もあってか、春の祭典の途中で席を立つ方が何名もいらっしゃったのが残念。しょうがないんでしょうけど。
先月末にシアトルで聴きに行ったシアトルシンフォの公演は20時開始だったけど、あれはみんな家に帰れるコンパクトな街ならではというのあるんだろう。東京は街としてデカイし、東京外からいらっしゃるお客さんもいるだろうし。。。

ちなみに今回、火の鳥と春祭は予習いらないだろ、と臨んだんだけど、今日の火の鳥の演奏、1911年の全曲版でした。
自分、全曲版聴くのははじめて。長いのね^^;

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