2014/04/09 (水)

2014-04-09:屋島(2)

DSC_4335先日、観世能楽堂で宗典さんの屋島を観たけど、今度は国立能楽堂で武田宗和さん(宗典さんの父)の屋島を観る。
いい天気の平日13時からの国立能楽堂公演、空席は数えるほどという人の入り。
外国籍らしき方もわりと目にした。モニタに英語のスクリプト出るしね。
自分の隣の席の外国籍な方は途中休まれてましたけど(まぁしょうがない)。

なお、今日の屋島はシテの宗和さんだけでなく、前半のツレの漁夫が文志さんで、宗典さんも後見で入ってて、ニヤニヤ鑑賞してしまうワタクシ。
朋之会での屋島はシテ宗典さんツレ泰輝さんと平均年齢30ぐらいなコンビだったけど、今回は平均とったら50弱?、全体的にアジのある芝居の雰囲気。というか、宗和さんのしゃがれた声がいいな。
あと、最初のシテ・ツレの登場シーンから、リズム隊および文志さんの謡のテンポと宗和さんの謡のテンポが違い、綱引きしてて引き込まれた。走ろうとするリズムを宗和さんががっちり抑える感じ。

また、今日の屋島は小書きに那須がついてて、これは前半と後半との間に出てくる本物の漁師(間狂言)の独壇場。ワキに乞われ、那須与一の弓のシーンを演じる、狂言師山本東次郎の一人芝居をまじまじと見る。すげぇすげぇ。

後半の義経霊、ぐぁっと盛り上げてのクライマックスによいカタルシスを感じれた。
全体的に抑えてるから時間かかるかと思ったけど、それでも100分か。
よい夢を観れた感じで満足。

あと、やっぱり劇中にスクリプト見れるのはラクでいいね。
新しい観世能楽堂では対応あるのかなぁ。

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