2013/07/24

2013-07-24:読書会

大学の先輩主宰の月イチ読書会。
今月のお題は『反省させると犯罪者になります』。
著者は刑務所内で受刑者の更正に携わっている方。正直、タイトル一発釣りな本だろうと思っていたんだけど、なかなかにしっかりした著作だった。
彼のしていることはある意味「医療行為」のように思えた。
問題行動があったときに、安易にすぐ「反省してます。もうしません。」と反省文を書かせても更正はしない、むしろ内圧を溜めこんでしまう。問題行動の原因を掘り起こし、本人にそれを自覚させなければ更正はない、と。
少し見方違うけど、『PS羅生門』で「心のキズって、自分でエグってやっと癒されると思ってるんだよね」というのを思い出す。古いマンガですが。
(そういえば、矢島正雄氏はオリジナルでまた原作書いてくれないかなぁ)

ただ、本に書かれていることは分かるんだけど、なかなかシステムとして更正プログラム化していくのはむずかしいんだろうなぁ。
著者も「診れるのは年に数人」とのことだったし。